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手すり先行工法とは?

2022/07/28コラム

建設現場での死亡災害の原因のトップは何かご存知でしょうか。それは墜落、転落、飛来落下、つまり高いところから落ちてしまうということです。特に足場工事の高所作業においては最上段には手すりが無く危険な状態で作業をしなくてはいけないということが続いていました。そこで推奨されているのが手すり先行工法です。究極まで安心・安全を追求するOMOTENASHIではもちろんこの手すり先行工法を行っています。近年では、厚生労働省からも手すり先行工法を推奨するガイドラインが策定されたり、国土交通省、農林水産省直轄の工事では工事仕様書に追加されたりするなど、手すり先行工法をスタンダードにしようという動きが進んでいます。この記事ではそのような手すり先行工法について紹介します。

手すり先行工法とは?

手すり先行工法とは、足場の組み立て・解体を行う作業床の最上層に、常に手すりがある工法のことです。「組み立て時は最高層の作業床を設置する前に手すりを先に設置する」「解体時は作業床を取り外すまで手すりを残したままにする」のが特徴です。

平成15年4月には厚生労働省が「手すり先行工事等に関するガイドライン」を策定し、建設現場における定着が推進されています。ガイドラインで定められているのは、「手すり先行工法で組み立て・解体される足場の基準」と「働きやすい安心感のある足場の基準」です。
ここでは、手すり先行工法がなぜ推奨されるのか具体的なメリットをみていきましょう。

墜落の危険性減

手すり先行工法は最上層でも外側を手すりで囲まれた状態で作業できるため、墜落の危険性が低いのがメリットです。一段下から上に向かって先に手すりを設置するため、最上層の作業床に登っても安全帯を手すりにかけることができ、風でよろめいても手すりを掴んで墜落を防ぐことができます。
建設業の死亡災害は原因の4割が「墜落」といわれており、そのうち2割が足場からの墜落です。そのため、国を挙げて手すり先行工法の定着を推進し、死亡事故を減らすことを目指しているのです。

安全な作業環境の確保

手すり先行工法の中でも「働きやすい安心感のある足場」は、現場環境の安全性が高く、快適に作業できるのがメリットです。働きやすい安心感のある足場とは、手すり先行工法上でより安全に作業を行えるよう必要な措置を講じた足場のことで、「手すり先行工法等に関するガイドライン」で基準が定められています。
主な基準は、「足場に二段手すりと幅木の機能を持つ部材があらかじめ設けられている」「足場にメッシュシートや安全ネットなどが設置されている」などです。働きやすい安心感のある足場は足元に幅木や隙間塞ぎ板などを使用しているため、墜落や転落だけでなく飛来・落下防止のメリットもあります。

手すり先行工法の種類

手すり先行工法の主な種類は、「手すり先送り方式」「手すり据置き方式」「手すり先行専用足場方式」の3つです。ここでは、それぞれの工法について解説していきます。

手すり先送り方式

手すり先送り方式とは、足場の再上層となる作業床を設置する前に、一段下の作業床から支柱に上下スライド式の手すりや手すり枠を取り付け、固定する方式のことです。最上層の作業床を取り外すときは、手すりや手すり枠を残置して行います。一般的に、手すり先送り方式の機材は足場の最上層のみに設置されます。

手すり据置き方式

手すり据置き方式とは、最上層の作業床を設置する前に、一段下の段から据置き型の手すりや手すり枠を持ち上げ、支柱に固定する工法のことです。最上層の作業床を取り外すときは、手すりの機能を持つ部材を残置して行います。使用する機材は据置き型で、足場の全層の片側に設置されるのが一般的です。

手すり先行専用足場方式

手すり先行専用足場方式とは、足場の最上層に作業床を取り付ける前に、一段下の層から手すりの機能を有する部材を取り付ける、手すり先行専用のシステム足場方式のことです。最上層の作業床を取り外すときは、手すりの機能を有する部材を残置して行います。使用する部材は、専用の建わくと手すり枠を組み合わせたものや、手すりと建わくが一体化などが主です。
手すり先行専用足場方式は、鋼管足場用の部材や附属金具の規格の適用除外が認められた枠組み足場などで行われます。鋼管足場用の部材や附属金具(建わくや交さ筋交い、クランプなど)は、材料や形状、強度などが規格によって定められていますが、手すり先行専用のシステム足場方式などでは規格の適用除外が認められた製品が使われているのが一般的です。しかし、形状などが規格と異なっても強度は問題ないため、規格に適した足場と同様に安全に作業できます。

手すり先行工法と次世代足場

OMOTENASHIでは、足場の中でも最先端といえる「次世代足場」に対応しています。次世代足場とは、改正労働安全衛生規則に対応した手すり先行工法のことで、足場の主流である「枠足場」「くさび緊結式足場」「単管足場」などの規格を、安全・施工・管理面に配慮してリニューアルしているのが特徴です。
次世代型足場の主なメリットとしては、「先行手すりが標準装備されており手すり先行工法で墜落事故を防げる」「床に隙間がなく安全性が高い」などが挙げられます。他にも、階高が180~190cmと従来の足場より高く空間が広いため、快適に作業できるのもメリットです。緊結部には抜け防止の処置がされているため大組みや大払しに適しており、目視できる抜け止めも備えています。梱包性が高く、保管や運搬コストを削減できるのもメリットの一つです。
このように次世代型足場は安全性・作業性を追求しているため、規則の改正に合わせて部材を追加したり、施工の手間が増えたり必要がほとんどありません。

OMOTENASHIも安全・安心を追求しており、「高品質な仮設足場」「工期通りの施工」を実現しています。
次世代足場とは?特徴やメリット・デメリットもご紹介!

安心安全、最高品質の足場工事ならOMOTENASHI

手すり先行工法とは、足場の組み立て・解体時に最上層の作業床に常に手すりがある状態の工法のことです。外側を手すりに囲まれた状態で作業するため、墜落の危険性を減らすことができます。中でも「足場に二段手すりと幅木が設置されている」「メッシュシートや安全ネットなどが設置されている」場合、墜落だけでなく飛来・落下防止のメリットもあります。
なお、手すり先行工法の主な種類は「手すり先送り方式」「手すり据置き方式」「手すり先行専用足場方式」の3つです。
足場の種類はさまざまありますが、改正労働安全衛生規則に対応した手すり先行工法のことを「次世代足場」ともいいます。次世代足場の主なメリットは、「手すりが標準装備されており手すり先行工法で墜落を防げる」「床に隙間がなく安全性が高い」「空間が広く作業性が高い」などです。
OMOTENASHIでは安心と安全にとことんこだわった高品質な足場を追求しており、次世代足場にも対応しています。高層建築の枠組み足場を得意として成長してきたため、確かな経験と知見をもとにハイクオリティの仕事を工期通りに実現できるのが強みです。

大規模建築の仮設足場ではチームプレーが重要になるため、弊社では活発なコミュニケーションを通して現場でも円滑なチームプレーを発揮しています。居住者や歩行者の方へはもちろん、現場の職人の皆様への配慮も欠かしません。
弊社では関わる皆様が気持ち良くお過ごしいただけるよう、ご近所の方や建物利用者様への丁寧な挨拶を徹底しています。高クオリティな仮設足場で次の職人の方々に快適な作業環境をご提供するほか、元請け会社様には現場担当者様に安心していただけるよう、現場の自主管理・報告を徹底しています。

このようにOMOTENASHIでは仕事に誇りと愛情を持ち、人にやさしい仕事をすることを大切にしています。仮設足場の品質向上を常に目指しているため、お困りの方はお気軽に弊社にご相談ください。
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